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更新日:2022年6月23日
浅口市教育委員会では、令和4年5月20日付けで市指定文化財として、1基を新規指定、1件を追加指定しました。今回の指定により、市指定文化財は合計40件となりました。
近景(北西から) |
遠景(西から) |
この宝篋石塔は、鴨方町六条院西の標高73mの城殿山(じょうでんさん)山頂に建ち、古くから頓宮又次郎(はやみまたじろう)の墓として伝承してきたものです。石塔は、備中中北部産の粒状石灰岩製で、基台、基礎、塔身、笠2石で構成され、相輪(そうりん)は欠失しています。台石、踏石と境界石は、花崗岩製であります。塔身の三面には、梵字と仏像が浮き彫りされています。従来から、地元では頓宮又次郎の墓と呼ばれてきたが、令和2年度の岡山県教育員会の発掘調査の結果から墓地ではないことが判明しています。当文化財の存在は、地域の貴重な歴史資料として伝承された供養の場であると位置づけられます。市内に残る宝篋印塔としては、各部がよく整っており、室町時代における浅口地域の石造文化の豊かさを物語る貴重な石造物であります。
写真をクリックすると、石造宝篋印塔が360°回転します。お手元で、文化財の詳細な情報を確認することができます。
遠景(東から)、矢印の箇所 |
近景(北から) |
大型土坑(北東から) |
盛土造成の痕跡(北西から) |
青佐山台場跡は、海防のため1863(文久3)年に鴨方藩によって築造されました。南面の土塁には、砲門を据えた凹地や付属路が残っています。今回指定した範囲は、既指定地の付属路の西側に当たります。この場所は、令和2年度に市教育委員会が行った発掘調査から、台場築造に伴う掘削痕跡や盛土造成の存在が明らかになりました。そのため、この場所を追加指定しました。
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