本文
浅口市指定文化財・天然記念物
ゲンジボタル生息地(げんじぼたるせいそくち)
ホタルは世界中に約2000種、日本には43種位いると言われている。中でも「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」だけは幼虫期を水中で過ごすので、世界の発光生物学者から大変珍重されている。特に「ゲンジボタル」は、日本にだけ生息しているホタルである。「ゲンジボタル」の生息条件は、清流であること、餌となるカワニナがいること、川岸に幼虫がもぐれる土があることなどである。「ホタルの生息できる場所」は素晴らしい自然環境が残されているということにもなる。この日本固有の「ゲンジボタル」の生育条件と自然環境を保護することは、環境教育の重要性が増す中で極めて重要なことである。
記録映像<外部リンク>
安倉八幡の大樟(あくらはちまんのおおくす)
安倉八幡の樟は、樹齢650余年の大樹である。目通しの幹囲5.26m、根元幹囲7.75m、樹高20mを測る。枝張りは、東に13.0m、南に5.0m、西に9.5m、北に10.4mであり、地上4mより、3枝に分かれている。1839(天保10)年この付近一帯が、高渕冨造氏によって干拓され、鳴滝新開と呼ばれており、この大樟は当時の海岸線を語る貴重な天然記念物である。
アッケシソウ自生地(あっけしそうじせいち)
アッケシソウ(厚岸草、学名:Salicorniaeuropaea、別名:珊瑚草)は、北半球の塩湿地に広く分布し、国内では北海道(現存)と宮城県(絶滅)瀬戸内海沿岸のごく一部、香川県(現存)、徳島県(絶滅)、愛媛県(現存)と岡山県のみに分布が知られている。これらの中で、寄島干拓のアッケシソウは本州唯一の自生地であり、きわめて貴重な存在である。
記録映像<外部リンク>
空撮映像<外部リンク>