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2006年7月調査報告

ページID:0002065 更新日:2024年3月19日更新 印刷ページ表示

2006年7月19日報告

鴨方駅南土地区画整理事業に伴う発掘調査です。調査は、前回と同じ場所を地表面から80cm掘り下げて弥生時代の生活の跡を検出しています。これまでに、弥生時代の溝が見つかりました[写真1]。溝は、調査区を南東(高地)から北西(低地)方向へ向けて掘られていたことが分かりました。溝は最大幅4m、最も深い所で40cmを計ります。また、溝からは弥生土器が出土しています[写真2]。写真3は、発掘現場が冠水(かんすい)した時のものです。ここの調査区は、森山丘陵と西ノ岡丘陵の間の谷筋にあたる箇所で、梅雨時期には、雨と地下水でこのような状態になります。発掘現場は、昔の人々の生活の後の調査とは別に、自然との闘いでもあります。
現在でも、時として自然は人間社会に猛威(もうい)を振るいます。今回の溝は、弥生時代の人々が、自分たちのムラを守るために築いた排水路ではないかと思われます。

弥生時代の溝[写真1]弥生時代の溝
溝出土の弥生土器[写真2]溝出土の弥生土器(出土地点)
水没した発掘現場[写真3]水没した発掘現場
2006年7月19日報告の画像[写真4]