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更新日:2019年3月12日

施政方針

平成31年度をスタートするにあたり、取り組むべき課題等につきまして申し上げます。

 

はじめに「地域資源の活用と新たなビジネスの展開による産業力の強化」についてであります。

 

浅口市は、JR山陽本線の2つの駅、国道2号、そして山陽自動車道のインターチェンジが市の中心にあるなど、広域交通網が充実した「地の利」に恵まれた街であります。

 

このため、多業種の皆様から、お問い合わせがあり、これまで多くの企業の皆様に進出していただいております。

今年は立地した企業のうち、2つの企業が操業を開始いたします。雇用が拡大することで、地域で学び育った若者などが、地元の企業へ就職する機会が増え、定住が促進され、浅口市が活性化することを期待しております。

 

企業側の課題として、人材の確保・育成が挙げられる中、昨年11月10日、市内企業を対象とする就職説明会である「あさくち就職フェア」を開催いたしました。

 

就職を希望する皆様が、自分にあった企業であるかどうかを確認するとともに企業の魅力を感じることができたと思っております。

これからも浅口市の特性を活かした工業用地の確保を行うとともに、積極的に企業誘致を進めてまいります。

 

 

次に、「新たな観光展開と移住・定住の促進」について申し上げます。

 

人類が初めて月に降り立ってから、今年でちょうど50年になります。

 

これまで宇宙開発の技術は著しい進歩を遂げ、民間人が月へ旅行することができる時代になりました。

人は知らないことを知りたい、魅力に触れたい、そして行ってみたいという「思い」を持っています。

浅口市の歴史、気候、風土の中で生まれた宇宙を探る「天文台」は、まさに人々の知的好奇心を刺激するものであり、今後、旅行・観光に大いに繋がると考えております。

そこで、今年4月から、企業や個人の皆様が、この天文台を「貸し切り」で利用きるようになりました。

先日2月20日には、3.8mの「せいめい望遠鏡」を備えた、宇宙一の天文台である、京都大学岡山天文台の完成記念式典が開催されました。

188cm望遠鏡とともに、これからも魅力ある「天文のまち浅口」を全国へ、発信してまいります。

 

 

次に「だれもがすこやかに暮らし支え合う地域づくり」についてであります。

 

全国でインフルエンザの流行が拡大し、岡山県では現在もインフルエンザ警報が発令されております。

皆様には手洗い、うがいを徹底するなど、ご注意いただき、感染予防に努めていただきたいと思います。

 

さて、脳卒中、心臓病、がんなどの生活習慣病などにより、要介護状態になる人が増え、医療費の増加とともに、社会問題の一つとなっております。

これまでの健診などによる病気の早期発見・早期治療だけでなく、病気にかからないため、普段から健康増進に努め、発病を予防することが重要であります。

昨年4月から、市が実施する胃がん検診において、内視鏡検査もできるようになりました。さらに今年4月からは、ピロリ菌検査を取り入れ、胃がんの早期発見・早期治療につなげてまいります。

また、全国的な風疹の流行を受け、今年4月から3年をかけ、39歳から56歳の男性に対し、風疹の抗体検査及び予防接種を無料で実施いたします。風疹は妊婦がかかると胎児に障害が出るおそれがあります。大切な人を守るためにも検査及び予防接種をお願いいたします。

 

さて、核家族化や少子化の進行により、家庭や地域での子育て環境が変化していく中、安心して子どもを産み育てることができる環境づくりや支援体制の構築が急務であります。

浅口市では、今日まで、不妊治療や不育症への支援、子育てに関する相談業務を行う子育てコンシェルジュの配置、放課後児童クラブの充実や待機児童の解消など、妊娠から、出産、子育てまで、切れ目ない支援を積極的に行ってまいりました。

産後ケア事業につきましては、これまで宿泊のみ、支援をしておりましたが、利用者の皆様からのご意見を伺う中で、これからは日帰りの場合にも、支援を拡充することにいたしました。

これからも、安心して子どもを生み育てることができ、共働きができる環境づくりを進めてまいります。

 

さて、団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、高齢者の約5人に1人、全国で約700万人が認知症になると推計されております。2月16日に開催した、認知症セミナーでは、250人もの皆様にご参加いただき、認知症予防や認知症への理解を深めていただきました。

 

だれもが生きがいを持ち、いつまでも住み慣れた地域で、安心して暮らせるまちづくりのため、これからも医師会や歯科医師会、警察、民生委員の皆様との連携を密にしてまいります。

 

さて、平成28年4月に障害者差別解消法が施行され、まもなく3年が経過いたします。

浅口市では、障害のある人もない人も共に暮らせる地域づくりを推進するため、職員や市民皆様を対象にした研修会を、3月15日に開催いたします。

さらに、今議会に「浅口市手話言語条例」の制定について提案しております。手話が言語であるとの認識に基づき、手話への理解と普及などに関する基本理念を定めたものであります。これからも、すべての人が、互いにその人らしさを認め合いながら、共に生きる社会の実現を目指してまいります。

 

次に「夢をはぐくむ教育と地域文化の振興」についてであります。

 

先日千葉県で、父親の体罰により、幼い命が奪われるという、悲惨な事件が起こりました。

 

浅口市では、児童虐待防止に向けた取り組みとして、児童相談所、警察、教育機関等から構成する協議会を設置し、早期発見・早期対応、そして虐待を受けた子どもの保護や支援を行っております。

改めて、関係機関との連携や情報の共有を行い、虐待防止に向けた取り組みを行ってまいります。

 

さて、現在浅口市では、未来を担う子ども達の「知・徳・体」のバランスのとれた総合的な学力の向上に向け、平成25年度から「学力向上No.1プロジェクト」を展開してまいりました。

 

公立幼稚園、小・中学校へのエアコン整備、タブレットパソコンや大型電子黒板の配置、そしてプログラミング教育に向けた取組みや英語教育の充実、学級アシスタントや放課後学習支援員、そして小・中学校へのICT支援員の配置など、教育環境の整備や教育の質の向上に積極的に取り組んでまいりました。

このような中、今年4月からは、「キラリと光る未来プロジェクト」として、事業を展開してまいります。

これまでの取組を充実させるとともに、小中一貫教育の研究・推進、そして学校・家庭・地域が連携して取り組む、「コミュニティスクール」の導入など、さらなる教育の充実を目指してまいります。

これらの取り組みにより、子ども達の生きる力が育まれるとともに、学校を核とした地域づくりが進むことを期待しております。

 

2月2日には、「きらきら賞表彰式」を開催し、62名、4団体を表彰いたしました。

個性を磨き、学業、文化活動、体育・スポーツ、ボランティア活動、児童会・生徒会活動など、学校生活の内外において努力し、その成果が顕著であると認められた浅口市内の小・中学校の児童生徒を表彰するものであります。

これからも子ども達のすばらしいところを認め、褒め・励ますことにより、子ども達がいっそう、個性を伸ばしていくことを期待しております。

 

さて、地域に伝承されている民俗芸能の継承につきましては、市民皆様と行政が協働で保全に努めることが重要であります。

市指定無形民俗文化財である「金光町佐方地区のひがさき踊り」、「鴨方町のひがさき踊り」、そして金光町上竹地区に伝わる「上竹踊り」の映像を記録するための経費を今議会に提案いたしております。

子ども達をはじめ、市民皆様の郷土に対する愛着心が深まり、伝承や後継者の育成に役立つことを期待しております。

 

次に「自然と共生した安心・安全なまちづくりの推進について」であります。

 

阪神・淡路大震災から24年、東日本大震災からまもなく8年が経過しようとしております。

 

その後も、熊本地震、広島土砂災害、そして昨年7月の西日本豪雨災害など、全国各地で異常気象による災害が発生いたしました。

浅口市では、これまで災害に強いまちづくりのため、防災訓練や関係機関等との防災協定の締結など、防災・減災に向けての取り組みを行ってまいりました。

引き続き、昨年の豪雨災害の早期復旧に取り組むとともに、この災害から学んだ教訓や、課題解決のための取り組みを積極的に行ってまいります。

このようなことから、避難所へのテレビ設置、指定避難所である天草公園武道館のトイレの洋式化、排水ポンプの増設や河川及び水路の通水の確保、水門の改良など、災害復旧等に伴う経費を今議会に提案しております。

 

また、3月24日には、防災イベント「あさくち防災フェア」を中央公民館等で開催いたします。

防災紙芝居や災害用伝言ダイヤルの体験、そしてタイムラインの作成などを実施する予定であります。

市民皆様がこのイベントにご参加いただき、防災に対する知識向上と意識高揚を図り、家族や地域で防災・減災について学び、そして考える機会になることを期待しております。

 

岡山県の浸水想定区域の変更に伴い、浅口市ハザードマップの改訂を行うための経費も今議会に提案いたしております。

ハザードマップにより、お住まいの地域の災害リスクを知り、危機感をもち、地域で自主防災組織を設立するなど、災害への備えをお願いいたします。

 

 

次に「快適で利便性の高い都市・生活空間の整備」についてであります。

 

鉄道やバスなどの公共交通機関は、交通弱者の通勤・通学、通院や買い物など日常生活における移動手段として不可欠なものであります。

 

平成23年に運行を開始した市営バス「浅口ふれあい号」につきましては、多くの市民皆様からの要望により、本年1月から各路線の運行日数を週2日から週3日に増便いたしました。

1月中の乗車数が前年度の1割以上の増となり、市民皆様の身近な交通機関として喜んでご利用いただいていると感じております。

これからも多くの市民皆様にご利用いただけるよう、ご意見を伺いながら、環境整備を進めてまいります。

 

 

次に「住民自治と協働の推進」についてであります。

 

浅口市の人口は、合併前の昭和60年をピークとし、人口減少が続いております。さらに高齢化率が高まり、高齢者の生活支援をはじめとして、様々な地域課題が深刻化しております。

これらを効果的に解決していくためには、行政だけではなく、地域住民の皆様の支え合いによって、地域活動を維持していくことが重要であります。

 

現在、浅口市では人口減少・少子高齢化にも耐えうる自治の仕組みとして、「協議会型住民自治組織」の設立を進めております。

2月24日には、「地域チャレンジトーク」を開催いたしました。市内各地区から100名以上の皆様にご参加いただき、地域の課題解決に向けた取り組みの発表や参加者同士の活発な意見交換が行われました。

これからも、地域の自立や地域自治の推進に向け、地域おこし協力隊や地域支援員を配置し、自治会・町内会等のコミュニティ活動に対し、きめ細かな支援を行ってまいります。

 

 

次に「効果的・戦略的な行財政の運営」についてであります。

 

少子高齢化や人口減少の急速な進展、そして厳しい財政状況の中、高度化・多様化する市民ニーズに応えていくため、5年後10年後を見据えた持続可能な浅口市の行政運営が必要であります。

 

全国各地での災害復旧や2020年の東京オリンピック開催による労働者の不足と資材価格の値上がりによる建設費の高騰が顕在化しております。浅口市でも様々な建設計画について、実施する時期の検討が必要であると考えます。

公共施設や保有用地の有効活用や処分など、維持管理費の財政負担の軽減につとめ、そして「スクラップ&ビルド」を進め、これまで以上に行財政改革を断行してまいります。

さらに、第3次浅口市行政改革大綱に基づき、市民参画による事業を推進し、市民皆様と行政が連携し、職員の人材育成、意識改革に取り組み、市民皆様の満足度の高い行政サービスに取り組んでまいります。

 

安定した政治には、安定した財源が必要であります。

これからの浅口市にふさわしい施策に取り組むため、時代に合わないものは廃止し、時代に合ったものに作り変え、継続すべきものには、さらに磨きをかけ、充実させてまいります。

 

最後に、新年度予算についてであります。

平成31年度予算編成につきましては、昨年10月29日に編成方針を職員に通知し、作業に着手いたしました。

浅口市の財政状況等を認識し、積極的な財源確保、事業の費用対効果の検証、そして緊急度、優先度による事業の順位付けを徹底するとともに、社会の変化を見据え健全財政の維持に留意した予算編成に取り組んでまいりました。

 

 

結びに

まもなく「平成」から新たな時代の幕開けであります。

平成の時代は、バブル経済の崩壊による景気の停滞、少子高齢化の進展、そして日本各地で、多くの自然災害に見舞われた時代でありました。

平成18年に誕生した浅口市は、これまで地域の活性化、そして発展のため、様々な取り組みを展開してまいりました。

人工知能が人間と共生し、介護や農業、建設の現場で人を助け、課題を解決してくれる時代がまもなくやってまいります。私たちがこれまで当たり前と思ってきた生活や価値観を見直すときがやってきているのかもしれません。

 

「平成」から新しい時代と移り変わっても、浅口市が、住み続けたい町、そして住みたい町になるよう、市民皆様とともに、未来に前進してまいります。

心新たに、そしてこれからも「全身全霊」で行政運営に取組み、浅口市の更なる発展のため、尽力してまいります。

引き続き、市民の皆様、議員の皆様のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げ、私の施政方針といたします。

 

平成31年3月6日

栗山康彦

 

お問い合わせ

企画財政部秘書政策課    

〒719-0295 岡山県浅口市鴨方町六条院中3050番地

電話番号:0865-44-9037

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