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更新日:2023年6月1日
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。感染力がとても強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。特別な治療法はなく、合併症がなくても入院を要することもあり、回復までに時間がかかる重い病気です。
ウイルスに感染して約10日から12日間の潜伏期ののち、熱や咳、鼻水など、風邪のような症状が出ます。数日すると、38℃以上の高熱と、全身の赤い発疹が出現します。発疹の出現する前に、ほほの内側に白い斑点(コプリック斑)が出ることもあります。
麻しんは飛沫感染、空気感染、接触感染により感染します。感染者の咳やくしゃみなど、麻しんウイルスを含んだ空気を吸い込むことで感染します。熱や咳などの症状が出現する1日前(発疹出現の3日から5日前)から発疹出現後4日から5日(または解熱後3日)くらいまで、周りの人に感染させる力があります。また接触感染をすることもあります。
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる感染症です。風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5人から7人にうつす強い感染力を有します。不顕性感染(無症状感染)から重篤な合併症併発まで幅広い症状がみられる急性の発疹性感染症です。
約14日から21日(平均16日から18日)の潜伏期ののち、上記3つを特徴とする症状が出てきます。特に大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもに比べて長く、重症化することがあります。
風しんは飛沫感染、接触感染、胎盤感染により感染します。感染者の咳やくしゃみなど、風しんウイルスを含んだ飛沫を吸い込むことで感染します。発疹の出る前後約1週間は人に感染させる力があります。また、この飛沫や鼻やのどからの分泌物がものの表面に付着して、手指を介して鼻や口の中へ運び込まれることで感染することもあります。胎盤感染は胎盤を通過した風しんウイルスによって胎児の感染が起こることで、CRS(先天性風しん症候群)の感染経路とされています。
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