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缶類のリサイクル
缶類は、日本では古くから回収を行って再生原料としてきました。
市が分別収集する缶類は、資源価値が高いため、お金を払わないでもリサイクルされる状態(これを有償といいます。)であり、また、溶かせば純粋な金属になり、何度でも再生できます。
缶類などの役目を終えた金属は、製鉄所で溶かして再生され、車や船、電車の車輪やレール、橋やビルの鉄筋など、社会を支える様々な製品に生まれ変わります。
貴重な資源の再利用のため、分別回収にご協力をお願いします。
浅口市の缶類のリサイクル
浅口市では、分別収集した缶類を、毎年選定するリサイクル業者へ搬入しています。
缶類の分け方・出し方
主な対象物 |
ジュース・ビール・菓子の缶、缶詰の缶等が対象です。 |
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出し方 |
月2回の収集日に資源物収集ステーションへ設置している回収ボックスに入れてください。 |
注意点 |
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缶類のリサイクルの流れ
ご家庭で |
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市で |
収集する。 |
鉄・非鉄スクラップ処理業者![]() |
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鉄鋼メーカーや合金メーカーへ |
鉄スクラップは溶かされ、棒鋼、H型鋼、山形鋼など、鉄製品として再利用されます。 非鉄は、素材ごとに約700℃以上で溶かされ、合金材料として再利用されます。 |
知ってる?缶の豆知識
スチール缶について
スチール缶のフタにはアルミが使われていますが、比重の違いでアルミを分離できるので、リサイクルには問題ありません。
また、飲料缶のタブはフタから外れないステイオンタブになっています。
無理に外すのは危ないので、そのまま出してください。
鉄鋼メーカーには、鉄鉱石から鉄を作る高炉メーカーと、鉄屑を電気炉で溶かして作る電炉メーカーがあります。
どちらのメーカーにも鉄屑は不可欠なので、製鉄業はリサイクルを前提とした産業となっています。
また、スチール缶などを再生して鉄を作ると、そうでない場合に比べてエネルギーを約70%、CO2も約3分の1に抑えられます。
アルミ缶について
アルミニウムは、原料のボーキサイトからアルミナを取り出し、電気分解して作られます。
電気分解で多くの電力を消費しますが、一度金属となったアルミニウムは、新地金を作るときの約3%のエネルギーで再生地金になります。
アルミ缶は、このアルミ再生地金からできます。
飲料用アルミボトル缶のキャップはアルミ製で、キャップの内側にはシール材が付いていますが、リサイクルには問題ありません。
キャップもボトル缶と一緒にリサイクルしてください。
スチール缶とアルミ缶の違
スチール缶 |
鉄の合金を材料としています。 強度が高いため、高温・高圧での殺菌が必要なコーヒーなどに多く使用されます。 |
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アルミ缶 |
アルミニウムまたはアルミニウム合金を材料としています。 強度が低いため、強度を内側から補ってくれる炭酸飲料などに多く使用されます。 |
昨今のリサイクルについて
日本はこれまで、雑品スクラップなどは輸出をしていましたが、2017年に中国が輸入規制を強化したことで、東南アジア諸国にも同様の規制強化が広がりました。
今後雑品スクラップなどは、国内で再生資源の処理や利用を進めなければいけませんが、人件費や輸送費、エネルギー料金などの処理費が高く、採算が合わないため、選別が進まない状況です。
また国内での処理量の増加にともない、ごみの発生量も増加したため、ごみ処分料の値上がりや処分場不足などの問題が生じています。
さらに鉄・非鉄スクラップなど再生資源の相場の下落が続いているため、逆有償となるものが今後拡大していく見通しです。
市民の皆様へ
缶類は、業者へ有価で売却するため、収集量が増えると市の収入増加にもなります。
缶類の分別排出のポイントは、
マークや
マークがついているか。
- 汚れはないか。です。
皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
出典:経済産業省ウェブサイト<外部リンク>
出典:「日本容器包装リサイクル協会」