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浅口市指定文化財・古文書
池田光政判物(いけだみつまさはんもつ)
初代孝子甚助は、親への孝養を認められ、1654(承応3)年岡山藩主池田光政によって岡山城に召され、田3反、畑2反を賜り、永代にわたって租税を免ぜられた。領内から選ばれた13人の孝子の1人である。甚助の善行を讃えた藩主光政の感書であり、このことから当時の岡山藩が、水戸藩と共に儒教精神を藩政の基本としていたことが伺われる貴重な資料である。
池田継政判物(いけだつぐまさはんもつ)
曾孫甚介もまた初代甚助に劣らぬ親孝行の人であった。岡山藩主池田継政は、その善行を讃え、1745(延享2)年、後楽園に招き、感書と倉米1石と白銀3枚を与えた。初代甚助の遺風を守り孝養を尽くした曾孫甚介の善行をほめ讃えた。曾孫甚介の孝養と、当時の岡山藩の表面には見え難い藩政を伺い知る貴重な資料である。