本文
2006年11月調査報告
2006年11月7日報告
調査は、前回紹介した調査区から東側へ移動し、今回の発掘調査をする調査区の中で一番標高の高い所を調査しています。これまでの調査で、鎌倉時代から江戸時代にかけての生活の跡が見つかりました。
江戸時代の層からは、用水路とみられる溝を検出しました。数条の細長い溝は、規則的に並んでおり農具を使用した時にできる耕作痕(こうさくこん)が残されており、当時の作業風景がうかがえます[写真1」
鎌倉時代から室町時代では、土壙(どこう)・溝を検出しました。溝からは素焼き(すやき)の焼き物の椀(わん)が出土しました[写真3]。今回の発掘調査の近くには、この当時の人が生活していた集落が広がっているものとみられます。
これより以前の古墳時代・弥生時代の層を調査しており、多くの土器が出土しています。森山遺跡発掘調査は、2006年10月14日を以って終了いたしました。
[写真1]たんぼの跡(江戸時代)
[写真2]堆積した土の掘り下げ作業
[写真3]土師器の椀(鎌倉時代)