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2006年10月調査報告
2006年10月3日報告
調査は、前回の室町時代から20cm掘り下げた弥生時代を調査しています。これまでの調査で、竪穴住居跡・土壙・溝・柱穴などの弥生時代のムラ跡を確認しています[写真1]。
出土遺物では、弥生土器の他に石庖丁(いしぼうちょう)[稲の穂摘み具]・石鏃(せきぞく)・石斧(せきふ)などの石器とよばれる石で作られた道具が多く出土しています[写真2と3]その中にはサヌカイトと呼ばれる石材で作られたものが多くみつかっています。瀬戸内海を渡った香川県坂出市で産出され、割ると鋭い縁をもつ性格で石器には適している石材です。古代の浅口では、瀬戸内海を介した交流があったものと思われます。
2006年9月9日(土曜日)には現地説明会を開催し、市内外から約60名の方々に参加いただきました[写真4]
[写真1]竪穴住居跡
[写真2]石庖丁(いしぼうちょう)出土状況
[写真3]石鏃(せきぞく)出土状況
[写真4]現地説明会の様子