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2006年8月調査報告
2006年8月30日報告
調査区の一番高い所から竪穴式住居(たてあなしきじゅうきょ)がみつかりました。竪穴式住居は、半径が6mを測る円形を呈しています。壁体溝(へきたいこう)という板を沿わしていた溝からは、弥生土器が出土しました。土器の特徴から弥生時代後期(約1800年前)頃のものと思われます[写真1]。
現在は、地形の下がった北側の2区を調査中です。これまでに、室町時代の溝、江戸時代の土壙・井戸・溝を検出しました。土壙や井戸からは、当時の生活雑器である染付碗(そめつけわん)、備前焼(びぜんやき)、大原焼の焙烙(ほうろく)(地元名:コウラ)の破片などが出土しました[写真2と3]
2006年7月末には、あさくちっ子わくどき体験事業で小学生・保護者12名による発掘体験を行い、今から約2000年前の弥生土器片を発見するなど、当時の人々の足跡に触れました[写真4]
[写真1]弥生時代の竪穴式住居
[写真2]室町時代・江戸時代の溝群
[写真3]江戸時代の野井戸
[写真4]小学生の発掘体験